小さく始める提供メニュー:90分セッションの設計法

#わらしべ副業ラボ(水曜日)

派手な実績もポートフォリオもない。でも「今の自分」で、最初の1件を丁寧に届ける方法があります。

本記事の狙い(Problem → Empathy → Solution 構成)

  • Problem|悩み
     副収入を得たいが、何を売ればいいか・どう設計すればいいか分からない。情報を浴びて固まる。
  • Empathy|共感
     私も最初は“できること”が曖昧で、価格も出せずに止まりました。だからこそ、再現性が高い「90分セッション」から始めるのが最短です。制作物や在庫は不要、準備負荷も小さく、学びが即ノウハウ化されます。
  • Solution|解決
     本稿では提供価値の定義→価格→構成→台本→準備→当日の進行→アフター→評価指標まで、すぐに使えるテンプレを一式まとめます。

なぜ「90分の単発セッション」なのか

  1. 最小リスク:制作・仕入れ・ツール費用がほぼ不要。
  2. 検証速度:毎回の対話が一次データ。ニーズ仮説を高速改訂できる。
  3. 可搬性:キャリア・副業・学習・ライフ設計など、テーマ拡張が容易。
  4. 資産化:記録→振り返り→FAQ化→次のメニュー(継続/講座/教材)へ橋渡し。

90分セッションの提供価値を1行で定義する

[Who]誰の/[Now]今の困りごとを/[Win]90分後にどう変えるか。

  • 例)「20代後半〜30代前半の会社員が、“副業の最初の1円”に近づくための90分設計相談」
  • NG例)抽象語の羅列(伴走・寄り添い・内省支援…だけ)。行動と成果の“具体”を入れる。

価格設計:はじめの 3 段階

  • β版(実証):1,000〜3,000円/回(5件限定)。フィードバック必須。
  • MVP(検証):4,980〜9,800円/回(10件)。満足率80%を目標。
  • 正式版(標準):9,800〜19,800円/回。指名/紹介が1〜2件出たら移行。

価格は「90分で提供できる“決定”の数」で決める。
例:テーマ絞り、最初のメニュー名、販売文の見出し、初回価格、最初の告知手段(X/ブログ)=5つの決定

割引の考え方

  • 早割・平日昼割・アンケート協力割の理由つき値引きのみ。永続値引きは価値の毀損。

90分の基本構成(タイムライン)

  1. 導入(0–10分):ゴール再確認・期待値合わせ・録音合意。
  2. 現状把握(10–25分):資源棚卸し(スキル/経験/可処分時間/制約)。
  3. 課題特定(25–45分):JTBDで「最初の1円」までのボトルネックを特定。
    「Jobs To Be Done」の略で、顧客が製品やサービスを利用する際に「成し遂げたい、片付けたい仕事(ジョブ)」に焦点を当てるフレームワーク
  4. 設計(45–75分):提供メニュー1行定義→価格→告知文の骨子→初回の販売動線。
  5. 確定(75–85分):ToDo 3つ+締切+チェック方法を合意。
  6. クロージング(85–90分):疑問解消・次回/フォローの案内。

台本テンプレ(コピーして調整OK)

[冒頭の一言]
「今日は“最初の1円”に近づくために、3つの決定(テーマ・価格・告知方法)まで行きましょう。終わりに“3つのToDo”を一緒に確定します。」

[現状把握の質問例]

  • 直近30日の行動ログで、うまくいった/止まった瞬間は?
  • 使える時間帯(平日/週末・朝/夜・1回あたり)と連続可能時間は?
  • 人からよく頼まれること/褒められることは?
  • 「お金を払ったことがある情報」=自分が価値を感じる領域は?

[設計フェーズの型]

  • 1行定義:Who/Now/Winで作る
  • 価格:決定の数 × 2,000〜3,000円を目安
  • 告知文:ビフォー→90分後のアフター→当日やること→特典→注意事項→申込リンク

[締めの合意]

  • ToDo:①告知文をXに1投稿、②申込フォーム公開、③カレンダーを3枠開ける
  • 締切:48時間以内
  • チェック:スクショを送ってもらい、3日以内にフィードバック

準備物・環境(失敗を減らすチェックリスト)

  • 予約:Googleカレンダー/調整さん等。15分のバッファを前後に確保。
  • 通信:イヤホンマイク・静音環境・バックアップ回線(スマホテザリング)。
  • 資料:ヒアリングシート(Googleフォーム)・当日用スライド(1枚で可)。
  • 記録:録音(許諾必須)・白板アプリ(Jamboard代替)・メモテンプレ。
  • 支払い:事前決済(Stripe/PayPal/ストア)・キャンセル/返金規定を明記。
  • リスク:ドタキャン対策(当日50%、無断100%)・リスケは1回まで。

申込〜実施〜アフターの体験設計

  1. 告知ページ:価値1行、対象、得られる決定、価格、日程枠、注意事項。
  2. 申込フォーム:目的・現状・期待・禁止事項(代行/投機的期待の否定)。
  3. 自動返信:日時/Zoomリンク/準備依頼(ヒアリング回答・過去投稿リンク)。
  4. 前日リマインド:到達確認+“当日ゴールの再掲”。
  5. 当日:前掲のタイムラインどおり。
  6. 翌日フォロー:要点サマリ(3〜5行)+ToDo確認+次の相談導線(任意)。
  7. 1週間後:実行結果の収集→実績スニペット化(許諾を得て匿名掲載)。

注意事項

  • 誇大表現の禁止:「誰でも5万円」ではなく「本記事の手順で“検証可能性”を高める」。
  • 一次データの扱い:録音/記録は同意を得る。スクショは個人情報を隠す。
  • 守備範囲の明確化:医療・法律・投資助言などは対象外である旨を明記。

失敗談:こうして僕は滑った

  • 値付けが曖昧:値引き前提で話し、価値の提示がぼやけた。→決定の数で価格に変更。
  • テーマ過多:何でも屋に。→Who/Now/Winを1文にロック、他は断る勇気。
  • フォロー不全:当日で燃え尽き。→翌日3行サマリ+1週間後フォローで“結果”へ。

行動手順(Action Steps)——今すぐここまでやる

  1. 1行定義を書く:Who/Now/Win で30秒。
  2. 価格を決める:決定の数×2,000〜3,000円。β5件限定を宣言。
  3. 告知文を作る(テンプレ下記)→X とブログ同時投稿。
  4. 申込フォームを作る(目的/現状/期待/禁止事項)。
  5. 日程を3枠だけ公開(来週中)。
  6. 初回5件の結果を可視化(匿名で実績スニペット)。

告知文テンプレ(コピペOK)

タイトル:最初の1円に近づく90分|提供メニュー設計セッション
本文(例)

  • 対象:20代後半〜30代前半の会社員
  • 90分後にできること:①メニュー1行定義 ②初回価格決定 ③告知文の骨子 ④申込動線 ⑤3つのToDo確定
  • 価格:β版 ~3,000円(5名)/オンライン
  • 注意:代行/投機的期待は対象外。録音と匿名実績共有の協力をお願いします。
  • 申込:カレンダーの空き枠からどうぞ(平日夜/土曜午前に3枠)

KGI/KPI(Future Vision)

  • KGI:3か月で売上5万円(例:9,800円×6件+4,980円×3件)。
  • KPI
    • 週あたり告知投稿 3本(X2+ブログ1)
    • 週あたり相談2件(うち1件は無料15分の導線で母集団形成)
    • 満足度80%以上(5段階アンケートで4以上)
    • 匿名実績スニペット 10件の蓄積(ビフォー→アフター→決まったこと)

よくある質問(FAQ)

Q. 実績ゼロでも募集して良い?
A. OK。β版と価格理由を明記し、何を決定できるかを保証する。

Q. テーマが決まらない
A. “直近30日で人に役立てたこと”דできる時間帯”で暫定決定。実施しながら微修正。

Q. クレームが怖い
A. 守備範囲返金規定禁止事項を先出し。録音・議事要旨・ToDo合意で齟齬を減らす。


関連記事(内部導線)

※ あなたのブログ内の該当記事にリンクしてください(タイトルは変更可)。


まとめ

  • 最初の提供メニュー=90分単発セッションが最短の学習回路。
  • 価値は1行価格は決定の数プロセスはテンプレ化
  • 小さく始めて、早く学ぶ。 それが3か月後の5万円に直結します。

コメント・UGCのお願い

  • 90分で「ここまで決めたい」という希望をコメントで教えてください。
  • 価格帯の匿名投票:「〜4,980円 / 〜9,800円 / 〜14,800円 / 〜19,800円」
  • 実施後の成功/失敗談も募集。匿名でOK、次回記事で学びを共有します。

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